スポーツ施設を憂う | ふじなまさきなまの「俺は強い」

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偉そうに「俺は強い」と威張っているように見えるかもしれませんが、弱いから、強くなりたいからこう言ってるのです。「そうなりたい」と願う「アファメーション」です。

ひっさしぶりの書き込みです。


ある先生のFBに触発されて、こちらにも書きます。


その先生が示されたのは、ベルリンの町中にビーチバレーのコートが49面もあり、盛んに利用されているし、だから強いということ。

そこから考えて日本にももっと素晴らしいスポーツ施設を作ろう!と。しかし、それに以下のようなコメントをしました。

さらに言いたくなって+αです。



実は以前、チャレンジリーグの最中に聞いた話なのですが、東京都の某市の体育館で試合をやったのですが、観客席が無い!考えてみれば、都内の多くの区立や市立の体育館はみんな観客席が無いんです。

で、何故かと聞いたら、設計の段階ではあるんだけど、「議会」で削られてしまうのだと。つまり「体育施設の予算は減らされる。」というのです。で、とりあえず観客席が無くなると言うわけです。

理由ははっきりしています!

議員が反対するから!何故反対するのか!?


これも明確な理由があります。

「票を入れてくれる年寄りには必要の無い施設であり、

 余計な支出となるから!」

これではいつまでたっても良い施設は作られません!


こんな話はあり得ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

じつは10数年前に我が家の会話で実際にあったのです!


その当時で70歳くらいだった父親との会話です。

確か区議会議員選挙の直前だったと思います。


私「今度、あそこに体育館が造ってもらえるらしい!やったな!」

父「そんな物いらない。どうせ我々年寄りには必要が無いものだ。」


今思えば、すでに建設の決まっていた体育館を選挙の目玉として造ると訴えていた候補者を支持するか否かという議論でした。

やはりお年寄りの考えはこういうことなのです。



となると、本当のツボは、若者が選挙に行き、若者が必要とする町づくりを進める議員を増やさなければダメだと言うことなのです!


また、一方でスポーツ施設建設に対してその施設内容に目を光らせる、あるいは積極的に意見を述べる体育・スポーツの専門家が各地方自治体の議会にいる(あるいは意見を言えるシステムを構築する)ことです。



こんな状況で東京五輪がやってきて大丈夫なのでしょうか?



W杯サッカーは、今日引き分けたので、もう1試合分マスコミも騒ぐと思いますが、その後はどうなるでしょう?


その後のW杯の方がすごい試合が目白押しになるのに、

日本が出なければ、マスコミは放映も報道もしなくなる。

(まったくでは無いでしょうけど)


何故か?誰も見なくなるからです。


これほど、世界レベルのスポーツをリスペクトせず、

日本代表が出なきゃ見ないと言うレベルの低い視聴者しかいない日本。


はっきり言って、これは我々体育教師の責任です!



区の体育施設の話に戻ります。


区によっては、体育施設が交通の便の悪いところにあるというのを感じた方はいませんか?


それは意図的になされているらしいのです。


区の施設は、区民・地域住民に使ってもらいたい。

だから交通の便がいいと、そこら中から人がやってきて使われてしまう。

だから不便なところに作り、自転車で来られる地域の人が優先で使えるというわけ。


でも、これってどう?


本当だったら、立派な観客席や駐車場もあって、

いろんな種目の日本代表クラスかそれ以上の試合がやってきてくれて、区民や地域住民は半額くらいで見られるとか、その方がスポーツ文化としてはよっぽど良い。

よっぽど良いハズなんだけど、「見るスポーツ」「ささえるスポーツ」を重視してこなかった体育科教育のせいで、そんな発想が無い。


自分が身体を動かすことの重要性はその通りだけど、

それはある程度の年齢までで終わる。

それ以降は、「見る」「ささえる」でスポーツに関わるべきなのに、

それをリスペクトしない。

いわば、「雨が降ったら保健にする」的な発想。

何よりも動くことだけが最優先という発想。そんな教育。


でもそれは同時に、動くことが苦手な人たちを、

スポーツが好きじゃ無い者たちへと

仕立て上げていく最悪の教育だった。

だから東京五輪が心配。


日本の試合以外、ガラガラになるんじゃ無いの?

(あ、海外から応援に来る人がいるから大丈夫か!)


現実に、バレーのW杯とか、昼間の学校や会社がある時間帯に設定される日本以外の試合の観客の少なさと言ったら無い!

(つか、なんでそんな時間に設定するのだ!?)


玄人目には、日本の試合を見るより、よっぽど良いのに!


世界中から、ものすごい人たちが来て、ものすごいプレーをするのに、日本の試合じゃ無いから見ない。


この感覚が東京五輪までに直せるだろうか?



東京五輪までにこの感覚を直し、

これから先、日本各地に作られるスポーツ施設には大きな観客席が作られ、

自分で動く以上に「見ること」や後で「支えること」が重視される国にならないと。


W杯サッカーで盛り上がっているだけのにわかサッカーファンは、

もう一度渋谷のスクランブルでハシャゲル日があるだけで喜び、

その後のW杯にはきっと見向きもしないのだろう。


マスコミも視聴率だけを気にするから、報道も減る。

それは五輪のあとのパラリンピックの報道を見れば一目瞭然。



さて、我々体育教師は何をすれば良いのだ!?