TFにはイチョウの木が多い。
少し前から、銀杏がすごいことになっている。
正門を入ってすぐ左にある3本のイチョウ。
コート面にある2本のイチョウ。
校舎の裏にある1本のイチョウ。
化学室の裏にある2本のイチョウ。
たぶん他にも。
どれもたっぷりと実を付ける。
生徒たちは、臭いと言いつつ、下を見ずに歩くから踏みつぶして行く。
お前ら!これは食べモノなんだぞ!!
そんなことを言っても彼らはわからないらしい。
仕方がないから、俺が箒を持ちだして、
とりあえず踏まれないように片付ける。
バレー部の子たちは、良い子たちだから、そんな時はやってきてちゃんと手伝ってくれる。
「おぅ、あとで銀杏やるからな!」
「はぁ?銀杏ですか?食べたことなぁい。」
嘘を付け!
しかし、あながち嘘でもないらしい。
でも、「茶碗蒸しに入っている、緑の豆みたいなのあんだろ。あれだよ!」
というと、
「あれかぁ、食べたことある!」
。。。。
最近の家庭はどんなんなってんだ。。。
食べ物のことくらい、ちゃんと教えたらどうだ!!
明日、明後日と 全附連 という、全国の(元)国立大学の附属高校の研究会がある。
明日の午前中は時間があるので、家庭科の分科会に顔を出して見ようと思っているが、
これじゃぁ家庭科の授業も大変なんだろうな。
だから今日は、
正しい銀杏の作り方!!
1) 拾う
ま、実はこれが結構大変。
箒で集めると、砂や葉っぱが混ざる。
出来れば、火ばさみ を持ってきて、大きいのを選りすぐって拾った方がいい。
俺流のやり方では、
結構大胆に、カゴにがさっと集めてしまう。
カゴは網状になってるのがいい。 そうすると、それが ふるい の役目をしてくれる。
でも、葉っぱとか、小枝は落ちない。
そこで、比較的大きなバケツなどを用意して、水を入れ、カゴの中身をごそっと入れる。
すると、葉っぱとか小枝は浮くので、たまに浮いてくる銀杏の実を流さないように注意しながら、あらかたのゴミだけを洗い流す。
こんな感じになる。
2)実を捨てる。
これには、いろんなやり方がある。
時間をかけてもいいときには、ごそっと土に埋めるようだが、
用意するのは、BBQ用の大きめの網。
で、
生徒たちは 臭いと言って嫌がる腐りかけた実を、ひと掴みずつ、網に乗せ、
ま、一応、ビニール手袋などをして、
網の上でぐちゃぐちゃとすりつぶすようにする。
幸い、どうやら自分は デリケートなはずだが、銀杏にはかぶれない。
軍手+トイレ掃除用の使い捨てビニール手袋 で充分だ。
多少、素手に おつゆ が付くが、気にしない。
で、網の上で、ぐちゃぐちゃゴロゴロしていると、
↑ごらんのように、実(種)だけが、指の隙間をすり抜けて、周囲に飛び出してくるんですね。
こんな風に。
あんまり小さいと、網の目をくぐって落ちてしまうから、申し訳ないけどそいつらには土に返ってもらうことになる。
臭い 実の 皮の部分だけ。
もちろんこれは捨てる。土に返す。
↓ と、そこそこきれいになった 銀杏!
3)洗う
で、このかごのまま、米を研ぐみたいに、ガラガラと流水で洗う。
あんまり力を入れすぎると 割れてしまうから、ただただかき回すだけ。
まだ匂いは残っているけど、きれいな銀杏になる。
4)干す
で、最後に干す。
結構簡単に乾く。乾くとそれほど臭くない。
昨日は、干し終わった 完成品を、掃除を手伝ってくれたバレー部員にあげた。
が、
案の定、ほとんど喜ばない!
(一人だけ、カモちゃんが喜んでくれたね ^^;)
でも、今日聞いたら、親は喜んでくれたらしい。
とりあえず、良しとしよう。
5)食べる
このあとは食べるだけ。
封筒に10粒くらい入れて、電子レンジで1分~1分半。
封筒の中ではじけ飛ぶ。(らしい。実はまだやったことがない^^;)
だから、一緒に塩を入れておくと良い。
これでビールがあれば、充分。
もちろんそのほか、茶碗蒸しを始め、いろんな食べ方があるようだが、
それは、良く知らないので、
ここに お任せ!
明日の家庭科では、どんな話題が出るのか楽しみだ。
12月には、TFの研究大会で、研究授業をやるのだが、
「保健」 で、「食生活」 を扱うつもりだ。
研究授業はともかく、これからやっていく「食生活」の授業で、
もっと「食」の大切さを教えてあげなきゃなんだろうな。
ちなみに、
TFは食材の宝庫です!
正門の脇には、梅とザクロがあります!
校舎の裏では、野ビルはいくらでもあります。
中庭では、夏ミカンが採れます。ジャムにすると最高です!
春には ふきのとう も出ます。
こんな自然の恵みを食さないなんて、とてもイケない事だと思います。
1年を通じて、TFで採れる食材を利用して、
総合的な学習の時間をやったら面白いかな。
各季節に、食材の恵みをいただく、調理実習もやる。
なんか、いいかも!! ^^v